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胃内視鏡検査のハードルを下げてくれた経鼻内視鏡検査|静岡赤十字病院 内科健診部部長兼経鼻内視鏡センター長 川田 和昭

2004年10月に静岡県内の総合病院として初めて、鼻から挿入する経鼻内視鏡スコープを導入しました。導入後の検査件数は徐々に増加、2009年5月には、ついに1万件を超えました。口から挿入する経口内視鏡に比べ、「オエッ」とした吐き気がほとんどない、モニターで自分の胃の中を落ち着いて見ることができる、鼻から入れているので検査中も医師との会話が可能、使用する局所麻酔剤の量が少ないので安全である、といった経鼻挿入の特徴が口コミで広がり、経鼻内視鏡検査を希望される患者さんが増えてきているのが現状です。胃カメラが苦手だからといって、静脈麻酔(全身麻酔)を行う必要もありません。患者さんが苦しがらないので、私たち検査医もじっくりと胃の中を観察できるのもメリットです。当センターでは検査の約7割をドック・健診受診者が占めているのが特徴であり、これら自覚症状のない方々が積極的に経鼻内視鏡を選択してくれていることは、その受容性の高さの反映と考えてよいでしょう。驚くことに、ドックや健診終了後に来年の経鼻内視鏡検査枠を予約して帰られる方がいるほどです。

従来の胃(がん)検診というと、「まずバリウム検査を受け、何か見つかったら胃カメラ」という流れを思い浮かべると思います。これに対し、私たちは最初から内視鏡検査を受ける胃(がん)検診を行うほうが、病変を早期に見つける効果が高いと考えています。ところが「口からの胃カメラは苦しい」というイメージがあまりに強く、内視鏡による胃(がん)検診の普及を妨げる最大の要因になってきました。しかし、苦痛の少ない経鼻内視鏡の登場で、経口内視鏡検査が持つ「つらい、苦しい」といったイメージが徐々に塗り替えられつつあるのです。「胃内視鏡検査に対するハードルを下げてくれた」、これが経鼻内視鏡の最大の功績ではないでしょうか。

早期胃がんのほとんどは無症状です。胃がんを早期のうちに見つけるためには、症状の有無に関係なく定期的な検診を、それも内視鏡による検診を受けておくことが重要だと考えられます。早期胃がんのうちに見つかれば、内視鏡を用いた治療も可能な時代になってきています。早期発見・早期治療によって、開腹手術・胃切除をしないで済むことも可能なケースが増えているのです。経鼻内視鏡の性能は確実に進歩しているので、「経鼻内視鏡で見つけて、経口内視鏡で治す」、そんな時代がやってくるのではないでしょうか。これまで、「苦しいから」と内視鏡検査を避けてきた方は、ぜひ一度経鼻内視鏡検査を受けていただきたいと思います。

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